人生に区分をつけてみる

公開日:2025年1月4日 更新日:

TBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」、年末の一挙再放送を見ました。1986年と2024年のタイムトラベルものです。1986年に私は高校を卒業したので当時の状況なんかも懐かしく思い出してました。

それはそうと、主人公のように自分がいつ死んでしまうのかわってしまったら、これまでみてた世界がどんな世界に見えるのか。かけがいのないものに見えてしまいそうです。おそらくそうなるでしょう。それはそれでいいとしても、何も変わらないよ、と淡々と言えるように少しでも近づきたいものです。

「明日死ぬと思って生きなさい、永遠に生きると思って学びなさい」とは、マハトマ・ガンジーの言葉です。歳をとるほど心に沁みてきます。こらからも永遠に生き続けられるかのように錯覚してる(われの若いときの)ようでは、世界の見え方も、意識も、判断も、行動もユルユルになってしまうことはほぼ間違いないです。

それからすると、大河ドラマの時代設定になりがちな、死と隣り合わせの戦国時代や維新なんかで活躍した20代、30代の若武者たちが見えていた世界と、われわれが同年代で見えていたものは全然違いそうです。若武者からの50年の人生と、われわれが100歳になったして、どっちが濃い日々と人生、満足いく人生をおくったかとすれば、50歳のほうに軍配が上がるかもしれません。とすると、われわれは長生きはするけれども密度からすると半分にも満たない薄さかもしれません。

逆に言えば、それを理解して利用する手もありそうな感じもします。

人生ゴムバンド

「人生ゴムバンド」という考え方があります。たしか私が働くようになってから間もないころに読んだ本の中にあったので30年以上は前のことだと思いますが、ジャーナリストの山根一眞さんが唱えていたものです。例えば寿命が70年の時代での70歳の人は、寿命が100年の時代での100歳の人と、年齢の感覚的にだいたい同じであるという考え方です。たしかに、同じ60歳でも感覚的にも昔よりそうとう若いですね。

これになぞらていえば、人生50年のときと100年のとき、私いま57歳、人生50年のときの28歳にあたります。

たとえば、日本の近代化のために奔走した江戸末期の幕臣・小栗上野介忠順は、群馬にゆかりのある人物ですが、29歳のときに父親が病死し跡目を相続し、以後、訪米、外国奉行や勘定奉行、海軍奉行、陸軍奉行など要職を歴任しています。だが、徳川慶喜の恭順に反対し、薩長への主戦論を唱えるも受け入れられず罷免された後は、領地の群馬に移り住んでいました。そこで逆賊として斬首されたのが42歳です。

今後の私の57歳~84歳までの二十数年間は小栗の28~42歳までに相当すると考えてみよう。とすれば何でもできそう。

20年周期のリズムになっていそう

あまり興味はないですが、2025年4月からの大阪関西万博には行こうと思っています。過去2回はたまたま行っただけですが今回は意識的にです。振り返るとどうも20年周期で何かリズムがありそうな感じがしてきたからです。その感じを意識に刻み付けるために行ってきます。

つくば万博は1985年で高校3年のときでした。中学卒業後にど田舎の実家から離れての高校生活でそれにも慣れ、それもいよいよ終えて自分で自分を管理しないといけない大学、社会に出ていった期間です。ど田舎者が社会を理解し適応する20年間(ちょっと長いか)とうところです。

愛知万博は2005年で、2003年に事業型NPOをやり始めてリズムもでてきて成長していこうとしている時期です。自分でビジネスを作り出して運営するのは意外と性に合っていそうだと確認する20年間というところです。

そして今年開催の大阪関西万博です。2022年に自営自足プランニング(株)にエネルギーを注ぎ始めてから多品目化の農作業もだいぶ慣れリズムもでてきているところです。次の万博までの20年間は、(1)食料の不安定な供給体制に家庭が右往左往せざるを得ない状況の問題と(2)南牧村が消滅するかもしれないという問題、この2つの問題に取り組んでいくことになります。

ともあれ、こうにでも区分をつけて意味をもたせないと、歳をとってきて何の手立ても講じないとどんどん楽なほうに楽なほうにいっちまいます。こうやって自らにはっぱをかけます。

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執筆者:有賀知道

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