11月29日、初産です。205日目です。孵卵場で孵化して二日目の雛32羽を5月10日に受け取ってから200日以上の経過です。
32羽という中途半端な数なのは、注文は30羽でしたがおまけで2羽が入っていたからです。そのうち、3羽は飼いたいという人に届け、残りの29羽で飼育が始まりました。途中4羽が脱落し25羽で今日に至っています。鶏種は、育てやすそうな感じがしたので「後藤もみじ」というものです。
205日目以降の初産というのは今的には相当遅い部類に入るようです。どれくらい遅かったかというと、うちから離れた3羽のほうはいつでも栄養豊富な飼料を食べられる状況下で飼育されていて、9月20日、135日目で初産です。
この差に周りもまだかまだかとザワつきこちらも浮足立ちそうになりましたが、そこをぐっと抑えつけてくれたのが『自然卵養鶏法』(中島正・著、農文協)です。準備の段階からお世話になった本です。「初産は遅いほどよい」・・・安心させてくれる話が満載です。というか、同書を指針にしてやってきたのでそうなったということでしょうが。粗飼料で育て、外気にさらし、よく運動させることとあります。
のびのびゆっくりと育てるのは田舎らしくていいですよ、と声高に言いたいところですが、そんな悠長なことを言ってられない緊迫感が田舎にはあります。いつ獣が入り込んできて害を加えないか心配でなりません。飼育という面からすると密度濃く短時間にという選択肢ももちろんありです。
ということで、準備の時から考えていた最重要な2点
- 獣にやられないようにする
- 飼料の構成を考えて準備する
この点については、改めて書いていくことにしましょう。
それはそうと32羽すべて雌鶏です。養鶏を知らない人に話すとたいがいびっくりしますが、だいたい半年で雌鶏だけで卵を産み出します。もちろん私も知りませんでした。
5月15日、孵化して6日目の雛。卵を産まない雛から育てて大変だね、と言われるが、いきなり大きい鶏からだと(動物と慣れ親しんだことがない)私には無理。
11月22日、半年以上かけてだんだんと鶏にも馴染んできて私の接し方も不自然さがだいぶなくなってきた。トサカも大きくなってきて、いつ産み出すかと待っていたころ。
209日目の12月3日現在で卵5個です。