冬物野菜の時期になって遅ればせながら、自然農薬をつくりました。振り返ると、大豆は今年も虫にやられました。ブロッコリーなどアブラナ科の苗をもらってきて植えましたがいいように虫の餌食になってしまいました。
場所や状況によって害虫被害は違う
昨年の家庭菜園では大豆は害虫による食害で少ししか収穫できず、収穫したものも多くは種用としました。その種を今年播いて栽培しましたが、やはり同じように害虫による食害です。ただ、大豆以外はそれほど害虫にやられることもなく旬を味わうことができました。大根や白菜、人参など冬物野菜も順調に育っています。
一方、今年から畑にした桑畑は、冬物野菜でも大根と白菜は害虫に食害されています(人参は被害にあってません)。夏に移植したブロッコリーも完全に害虫にやられ姿を消してしまいました。こちらのほうはまだまだ攪乱状態から安定化してないのかもしれません。場所や状況によって違うということがよくわかりました。
相変わらず大豆は虫にやられっぱなしだった。
昨年から作物を作っている家庭菜園では、大根は害虫に合うこともなくスクスクと育っている。
今年から畑にした桑畑の大根には、カメムシが何匹も葉にたかっている。
カメムシの被害でこんな感じになっていく。桑畑の大根は、芽が大きく育ってきた半分は食害され姿を消してしまった。
桑畑の白菜も、大根ほどではないが害虫に食害されている。
遅ればせながら、自然農薬づくりです。まずは、これで対策してみます。
自然農薬の作り方(ウオッカ・クローブ・トウガラシ・木酢液・ニンニク・キトサン粉末)
参考図書は、『体にやさしい・おいしい野菜のつくり方』(西東社)と『続 無肥料栽培を実現する本』(マガジンランド)です。『体に』は、焼酎にトウガラシ+木酢液にニンニク。『続』は、ウオッカにクローブ+木酢液にキトサン+トウガラシ、を使用しています。
どうせなので、全部取り入れて作ってみました。概略以下のような感じです。
- ウオッカにクローブとトウガラシを入れておく。2週間ほど置いて抽出。
- 木酢液にニンニクを入れておく。一か月ほどおいて抽出。
- 使用するときに、50mlずつ混ぜるが、まず、木酢液を別容器に移し、それにキトサン粉末(2~3g)を入れて粘り気がでるまで混ぜる。それに、ウオッカを入れて混ぜる。
- 20倍~100倍に希釈する。
720mlのウオッカを50mlぐらい抜いて、それにクローブとトウガラシを入れる。クローブは100粒ほど。
100均で買った900mlのガラス容器にニンニクを入れ、木酢液を入れる。
- ウィルキンソン ウオッカ50° [ ウォッカ 720ml ]、¥1,009 (¥1,009 / 本)、最低購入本数2本で購入。アマゾン。アルコール度数40度以上のウオッカとあったので、50度のものを用意。
- Rasalhanut クローブ ホール 選別品 100g入、¥650 (¥6 / g)。アマゾン。100gもいらないが、残りはカレーにでも使えばいい。
- キトサン無添加100%粉末・国産、¥2,176 (¥22 / g)。アマゾン。健康食品のものでいい。
- トウガラシは道の駅で購入。一袋100円を3袋。容器の5分の1の量になるぐらいに。
- 木酢液は道の駅で購入。昨年買ったのでいくらかだったか忘れた。できれば、タールなしのほうが植物への影響が少ない。
- ニンニクも道の駅で購入。二袋800円。容器の3分の1の量になるぐらいに。
使うときに混ぜて希釈する
希釈は、『体に』は各10㏄を3lで希釈(100倍以上の希釈)して1週間に1、2回使用。『続』は、葉には20倍、土壌には50倍で希釈だが、液自体が強い酸性を示すので、かけすぎると植物自体が弱ってくるので、もし葉が全体的に黄色くなってきたら明らかにかけすぎなので控えるように言っています。
使用するときに、木酢液50㏄にキトサン粉末(2~3g)を入れてよく混ぜたものに、ウオッカ液50㏄を入れてよく混ぜる。
まぜたものを、50倍ほどに希釈して使用する。10㏄を水500㏄でうすめれば50倍になる。
自然農薬さえも使わないようにできれば言うことなしですが、それにはワタクシの理解が深く総合的にならないと難しいということまではわかっています。環境、畑の状態、植物体の状況で虫がどのように発生してくるのか変わってくるでしょうから、それらのことを踏まえながら害虫対策を考えていきます。