ウレタンニスで塗装したりんご箱に、パタパタ扉をつけて収納棚にします。4つ作って、台の上に置けば風合いのあるそれらしい収納棚の完成です。
用意するもの
野地板 | 棚板とパタパタ扉に使う。りんご箱と地肌が似ている。ホームセンターで買える。 |
角材 | 棚板を支える受け木に使う。適当な木材でいいが、角材があれば楽。適当なものをホームセンターで見つけてくる。 |
蝶番 | 取り付けるところである、りんご箱の板の厚みがないので、幅の狭い蝶番を使用。ダイソーの32mmを使用。 |
取っ手 | 板の裏側からネジを差し込むものの場合、板の厚みも考えて選ぶ。 |
ビス | 木の厚みを考慮して適当なものを揃える。ダイソーの蝶番にはビスがついていないので合ったものを買う(合うビスは商品説明に書いてある)。 |
道具について
のこぎり | のこぎりには、横びき用と縦びき用がある。初心者は、替え刃式の横びき用があればいい。 |
指金(さしがね) | 正確な計測のため、一本は持っておきたい。 |
木工用ボンド | 注意書きをよく見て、その用法に従って接着する。 |
ドライバードリル | ネジ締めと穴あけができる。あれば作業が楽になる。 |
作業工程
下準備
まず、棚板とパタパタ扉になる野地板と、受け木になる角材を寸法に合わせて切りわけます。
指金で線をつける。指金は、木にかけて使う。木の上において線を引くとずれやすいので。
線をつけたところをのこぎりで切っていく。目線は刃の真上からで、曲がらないように気を付ける。
木材を横びき(木目に対して垂直)にするこが多い。横びき用のこぎりは、目が細かくなっている。
受け木を取り付ける
棚板を支える受け木をつけます。
ビスを通す位置に側面からドライバードリルで穴をあけておく。棚板を支える受け木をネジで固定できるようにするため。
受け木に木工用ボンドをつけて、全面にのばしておく。
受け木の角材をボンドで接着する。事前に、棚板の位置を線引きしておく。
内側にある受け木を押さえながら、外側からビスを打ち込む。ビスは角材から飛び出ない長さのものを使う。
野地板でパタパタ扉をつくる
野地板1枚で扉になればいいが、幅が足りないので2枚でつなぎ合わせます。つぎ足す分の野地板は、寸法を測っておいて、のこぎりで縦びきすることになります。縦びき用ののこぎりがない場合、横びき用ののこぎりで間に合わせます。
2枚の野地板を、木端(こっぱ)でビスどめする。ビスは表面から飛び出ない長さのものを使う。
塗装をする
塗装の詳しい仕方は、りんご箱を着色水性ウレタンニスで塗装する。で説明していますので、そちらをご覧ください。
りんご箱、棚板、パタパタ扉を塗装する。塗装の工程に一番時間がかかる。
棚板を設置する
棚板を受け木の上に載せるだけでもいいが、固定しておいたほうが安全です。ビスでとめるようにします。
ビスでとめられるように、ドライバードリルで穴あけをする。左右2か所づつ。
内側に棚板をおいて、外側からビスどめをする。
無事、棚板がセットされた。両側がビスでとまっているので、固定されている。
パタパタ扉を取り付ける
まずは、パタパタ扉に取っ手を取り付けます。取っ手にもいろいろあるので、好みのものを選びましょう。今回使ったものは、板の裏側からビスを差し込む方式なので、当て木を付けて厚さを調整しました。
パタパタ扉に取っ手をつける。裏側からビスを差し込む方式。
蝶番を取り付ける。薄い木の端にネジを入れると割れることもあるのでゆっくり慎重に。
取っ手の裏側には、厚みを調整する木材がつけてある。
ひとつ完成。これをあと3個つくる。
残り3個つくって収納棚完成
りんご箱を直接床に置いてもいいが、バラバラになりそうで危ないですし、何より趣がないので置台をつくることにします。
2×4材を台にして、1×4材を側面に当ててストッパーにする。本体と違和感がないように塗装もする。
置台の上にりんご箱4個をセットして完成。
1つ目は、受け木をつけてから塗装していますが、残り3個は、塗装した後に受け木をつけました。それのほうが塗装しやすいからです。
材料がそろっていればの話ですが、塗装はできれば、同じ時に一気にやりたいものです。今回は、1個つくった後、だいぶたってから残りをつくったので、よく見ると1個だけ色合いが違います。時間がたちすぎれば、重ね塗りの回数や、水性塗料を水で薄める度合い、どの塗料を使ったかも忘れてしまうかもしれません。
あと、パタパタ扉をつくるのに野地板2枚をつなぎ合わせますが、1つ目は、恥ずかしながらズレてしまっています。 2つ目以降はズレない工夫をしてつなぎ合わせたのでうまくなっています。
ともあれ、数をこなせばうまくなっていくものです!