一般的にシカやイノシシの作物の害は深刻ですが、それほど広くない畑であれば侵入を防ぐことはそれほど難しくはないと思います。以前書いた、防獣柵のつくり方・完結編(ワイヤーメッシュ+防獣ネット版) ぐらいで十分防御できます。これまでに何回か防獣ネットを緩まされたことはありますが、侵入は許していません。
しかしながら、小動物にはいいように侵入されています。防獣ネットの地面との設置部分の弱いところを見つけては入ってきたります。柵のところに草なんかが生い茂っているので(あれば、と言いたいところだが)、侵入場所を断定するだけでも大変です。侵入経路は地面際からだけではないので作物に大被害がなければ大体は見ないふりです。
ちゃんと足跡まで残していってくれるものもいます。これはどうやらタヌキのようです。
穴を掘っていってくれるものもいます、畑のそこいらじゅうに。
糞だって残していきます。
マス目の大きさが15cmのワイヤーメッシュ、あろうことか夏にここを通り抜けようとした小鹿を目の当たりにしました。
これまでは作物に深刻な被害がないならば気にすることはない、でよかったのですが今年の春からは状況が変わりました。畑の端っこのほうでニワトリを飼い始めたからです。もちろん鶏舎で侵入を防止するのが一番大事ですが、できればその前に畑にも侵入されないようにしたいものです。
箱罠設置もその一環です。箱罠は知り合いの猟師さんの管理下での設置です(免許をもってないと勝手には仕掛けられません)。
防獣柵で使っていた防風ネットが破られている。そこに箱罠を仕掛けておこう。エサは唐揚げをぶら下げる。
数日後の午前中、畑で作業しているときに、「ガシャ、ガチャガチャガチャ・・」と音がしたのでいって見ると罠にかかっていた。
嫁さんのほうがニワトリを守る意識は強く情報収集に余念がないので、見てすぐにイタチだろうと判断。それだけではなく、防風ネットの破られているところに箱罠を仕掛けておこうというのも嫁さんの発案です。そもそもネットの穴を見つけまわったのも、穴をみつけては穴を防いでいたのも嫁さんです。穴をふさいでも同じところをまた開けるので、それなら開けたままにしておいてそこに罠を仕掛けようと。
実はイタチを捕獲するまでも長い間、箱罠は、鶏舎の周りや穴がよく掘ってあるところ、フンがしてあるところなど、エサとして煮干しや唐揚げ、バナナなんかをつるしては設置してました。でもぜんぜんかからず。
箱罠を設置する前でしたが、夜中に鶏舎に入り込もうとするタヌキを何回か見ました。嫁さんのサーチライトと怒りの声、私の投げつけた木っ端なんかもおかまいなしに、完全にタヌキだとわかるぐらいに憎たらしいぐらいにゆっくりと堂々としたものだったから私にもわかりました。ほかの小動物も何回も見ましたが、すぐに逃げ出して何かよくわからない。
ん、何で夜中でも見つけられるのかって?
うちはアルソックをしているからです。
皆さんの知っているALSOK(アルソック)は「ALWAYS-SECURITY-OK」の略の警備会社ですが、うちのアルソックは「ARUGA-SECURITY-OK」です。うちの寝床の近くに鶏舎があるということはさておき、このアルソックがなければおそらくこれまでに獣の侵入を許していたかもしれません。