なるべく手を加えず(悪い言い方をすれば横着に)、作物を作っていこうと思います。それで問題が起こればその時に対処していけばいいというスタンスです。
2月終わりから準備に取り掛かる
15年以上も耕作放棄さらたところだったので、もう少し早い時期から準備しようとしましたが、生々しいシカのフン害で手を加える気が起きず、まずは、鹿が入ってこないように昨年11月に柵を設置しました。
それから、鹿の出入りもなくなり新たなフンがまきちらされなくなり、3か月ほどが経過しました。 鹿のフンは生々しさがなくなりましたが、まだ形状をとどめているのがあるのには驚きました。
まだ形状をとどめている鹿のフンだが、生々しさがないので、気にはならなくなった。
鹿のフンも気にならなくなりましたし、今年の冬は暖かく霜もそれほど降りないので2月末から畑の準備に取り掛かりました。基本方針はひとまず下記のようにしました。
- なるべく手を加えない。
- 手を加えるときでも、急激に変化させず、時間をかける。
- それで問題が起これば、そのときに、対処する。
傾斜地で水はけもよさそうなので、畝もつくらず、平畝でいってみます。堆肥や肥料もしませんし、緑肥作物もまだつくりません。 栽培するものも、それでもできそうな、イモ類や豆類を中心にします。このあたりは、砂利交じりの土なので、イモ類などは合っていそうです。
草の手入れも、基本的に種をまくところや苗を植えるところの周辺のにみ、根を切り、草を刈込みたいと思います。ただ今回のところは、15年以上も放置してあったところなので、イネ科などの根っこがものすごく頑丈に張り巡らされているようだだったので時間をかけながら丁寧に取り除きました。
2月末の時点、イネ科の草に覆われているところが目立つ。
訳あってそこに生えてきているので、一気に全部イネ科の草を取り除いて環境を激変させるよりも、時間をかけて徐々に少なくしていくほうが良いかもしれません。
畑にするように手を加える
さぁ、手袋と帽子、長くつで完全防備して実際の作業開始です。
最初は、草刈りから始めようと思って、ねじり鎌でやりだしましたが、根っこの張り巡らされ具合がすごそうな感じがしました。急遽、作戦変更します。まずは、スコップでおおまかに根を切断するやり方にしました。
スコップで荒く土おこし ― 2月23日
スコップを垂直に立て突き挿し、手前に少し引きます。掘り起こすまではいきません。少し断層ができるぐらいのものです。根も切りますし、土も柔らかくなります。15cmおきぐらいにスコップを差し込み、50㎡ぐらい全面やりました。1時間少しかかりました。
調子にのってやっていましたが、途中から手にマメができだし、作業が終わってみれば、4か所もできていて、1週間ほど苦しんだのは予想外でした。
15年ぶりに畑をよみがえらせよう。まずは、スコップで荒く土おこし。
草刈り、根をたちきる ― 2月29日と3月5日
草刈りと草取りにとりかかります。のこぎり鎌を使っている人も多いですが、ねじり鎌があったので、それを使いました。根が頑丈でなさそうなものは根元から掻く取るようにし、根があまりにも頑丈そうなものは、スコップを挿し込んで掘り起こします。その後は、土をよく落としますが、根も茎もできるだけ細かく引きちぎるようにして地表に戻します。
この作業を1日、1時間~2時間ほどずつやりました。
ねじり鎌で草を掻き取る。根元からだが、途中から面倒くさくなり、ひっかくようにしましたが・・。
根が強力なところは、スコップで掘り起こすと、巨大な穴になるほど。
刈った草は、取り除かないで、地表に置いておきます。
一般的なやり方とは違う
畑の準備というと、最低1か月前には土づくりをしておくことが多いでしょう。耕して、堆肥を入れる、酸性土壌を弱めるのに苦土石灰を入れる、それから肥料を撒いておく、みたいなことです。こうしたことは一切やっていません。
何はともあれ、種を撒き、苗を植えられるような状態にはなったので、なるべく手をかけないやり方で、どうなっていくのか楽しみです。まずは、ジャガイモの種芋の植え付けです!