農林大学校の公開講座に行く。

公開日:2020年2月21日 更新日:

初めての家庭菜園、我流で変なところに突き進んでしまう前に、一般的なやり方について学んでおくのは必要かと思います。農林大学校の公開講座は、短時間でざっくりと理解するにはちょうど良かったです。

群馬県立農林大学校「農と食のふれあい講座」
群馬県立農林大学校「農と食のふれあい講座」(公開講座)に出る。

農業大学校とは

群馬県は、群馬県立農林大学校ですが、ほとんどの自治体には、名称はそれぞれ違いますが、公立の農業大学校があります。大学と付いていますが、4年制大学や短期大学とは違います。農業の専門学校のようなところみたいです。

1~2年で農業の技術や経営を学ぶことができ、その多くが専門学校(専修学校専門課程)として認定されています。

本格的に農業を始めるために学ぶところとしては、農林大学校はもちろんのこと、農業大学や大学の農学部、農業法人で働きながら学ぶとか、いろいろあるでしょうが、家庭菜園ぐらいを始めるために学ぶところとしては本格的すぎます。時間もお金もそんなにかけるほどじゃない、という感じです。

家庭菜園レベルで学べるところを探すと、自治体などでも市民講座みたいなものもけっこうやっているようです。ただ、都会には需要があるでしょうが、田舎で村民向けの講座をやっても人が集まらないかもしれません。田舎にいて家庭菜園をやりたい人向け、しかも初心者向けの農林大学校の公開講座はありがたいものです。

昨年の8月頃だったでしょうか、村の広報誌に、群馬県立農林大学校 「農と食のふれあい講座」の告知が載っていました。講座は無料です。すぐに電話して申込み方法を確認しました。一講座一枚の往復ハガキですぐに申込みです。倍率も結構あるかもしれないと思い、受講したい理由みたいなものを書き添えてです。先着順ではなく抽選というので、やる気を見せとくぞ、と。(後で聞きましたが、倍率はけっこうあると言ってました)

他にも何個か講座がありましたが、希望通り、興味ある「小型管理機の基本操作」(10月)、「野菜栽培の基礎知識」(1月)、「春夏野菜づくり」(2月、2回)を受講することができました。講座は平日のだいたい半日がかりです。春夏野菜は半日ずつ2日間です。

興味ある3つの公開講座に出る

小型管理機の基本操作

最初は管理機は使いませんが、もしかしてこれから使うことがあるかもしれないし、手伝うときに必要になるかもしれません。講座は、講義だけでなく実習もありました。強く記憶にとどめておこうと思ったことは下記の2点です。

  • 管理機をバックさせるときは気を付ける。挟まれると危険。特に昔の機種の場合は、クラッチの切り方がわかりにくかったりする。バックはしないのが一番。
  • 長期使用しないときは、使わなくなる前に手入れする。

小型管理機による事故も起こっています。特に昔の機種は使い方によっては危険です。昔の機種を使うことは起こりえます。使わなくなったものをもらうとか、借りるとか、中古で買うとかです。

新品のものを買ったときは、注意書きを見たりしてそれなりに用心して、使い始めます。でも、中古のものをもらったとすれば、少し使い方を教えてもらっただけで、あの人も使っていたから大丈夫みたいな、変な安心感で用心が忘れ去られてしまいがちです。ここが危ないところです。用心するにこしたことはありません。

小型管理機だけでなく、丸ノコだとか、刈払い機、チェーンソーなど、もらったり、借りて使うような場合、同じように気をつけないといけないと再確認しました。

小型管理機が動かなくなれば、販売店などに修理の依頼(もちろん有料)をすることになるわけですが、その多くは長期使用しない前の手入れがまずかった、というものらしいです。キャブレターは要注意で、燃料を使い切るなど適切な処置をしておきたい。長期使用しない前の手入れは、機械類を使う上で気を付けておきたいところです。無駄な修理代を使わなくてすみます。

野菜栽培の基礎知識

土づくり(堆肥、土壌改良資材、肥料の施し方)と農薬の使用方法についての講義でした。土づくりに関しては、これまで人に聞いたり、本で読んできたことをまとめて復習させてもらった感じです。

認識を新たにしたところというと、植物の成長に必要な要素についてです。窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)と、石灰(Ca)、苦土(Mg)ぐらいかと思いきや、そしてそれらを肥料としているわけです。しかし、これらを含めて16要素が植物に必要というのは、言われてみればそうだろうなという感じでした。

鉄、マンガン、ホウ素などが必要だが、土壌中に天然に含まれているため、特別な場合を除いて、あえて肥料として与える必要はないということです。

今回は講義のみでした。農薬については、自らは使わないですが、初耳のことが多かったです。

春夏野菜づくり

ナス、キュウリ、オクラ、サツマイモ、ジャガイモ、トマトの講義と、実演では、マルチ張り、トンネル被覆、ナスの定植、オクラの播種、ジャガイモの種芋の植え付けなどを行いまいました。

講義では、それぞれの野菜について、畑の準備から、種や苗の準備、播種や定植、その後の管理、収穫まで一通りの流れをおおまかに確認でき、実際に作ろうとするときに参考になる資料をもらえたのはありがたかったです。

品種改良が進んだとはいえ、原産地の特性はあるので、それを考えるといいよ、というアドバイスも役立ちそうです。たとえば、トマト、ジャガイモはアンデス地方が原産なので、強い光だが涼しい、乾燥している、ところを好むといったことです。

栽培法ではありませんが、サツマイモは、採れたてから甘いわけではなく、貯蔵の過程でデンプンが糖に変化することにより甘みが増していくという話も、恥ずかしながら初めて聞きました。産地には貯蔵施設があるが、家庭の場合は、乾燥させず保温(10℃以上)を考えると良いみたいです。

実演では、肥料を撒いて、小型管理機で漉き込むところからはじまった。

マルチ張りをするところ。 雑草防除や地温調節、土のはね返りによる病気予防などの効果がある。

ナスの苗を定植させた後、トンネル被覆をするための骨組みをつくっているところ。保温や強風対策になる。

あとは、実践です

ざっくりと全体を通して学ぶにはいい機会でした。有意義でした。これで、一応一般的なことは理解した(と思い込んだ)ので、あとは実践しながら、その場その場で考えていくことにします。

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執筆者:有賀知道

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