畑への一番目の植え付けは桑です。桑の苗は挿し木を植え付けていきます。昨年末に100本注文していました。
畑のレイアウトをどうするか
防獣柵で囲い、畑として使える面積は6アールほどです。密に植えれば400本ほどはいけるようです。
どのような植え方があるのかを含め、参考にしたのが『養蚕研修テキスト』(昭和49年度・群馬県農政部蚕糸課)と『養蚕』(大日本蚕糸会・蚕業技術研究所)です。テキストは知り合いの人から譲り受け、養蚕のほうは研究所サイトからPDFでダウンロードしました。
村の中にも、昔、蚕を飼っていたという人はけっこういます。そうした人の情報も聞きつつ、昔話に花を咲かせつつ、ことあるごに上記の2冊を参考にしました。この2冊がなければまとまりが付かなかったように思います。
桑の配置を決める
- 圃場の範囲は右側19.5m、左側10m、底辺27m。
- 株間88cm、畦間188cm。
- 畑の右側に7本×8条、底辺と中間は29本にして畑左側まで伸ばす。
- 底辺108cmの畦道。右側130cmの畦道。
- 株は、縦は一直線上にならないように少しずらして風通しをよくするようにする。
最初考えたのは、右側に偏らせないで、もっと分散さるつもりでした。その間に作物を配置する。そのほうが畑全体の力のバランスがとれそうな気がしたからです。でも、実績もないのにあまりに奇抜なことをすると、次に畑を借りるときに支障がでるかな、ということで周りの人から違和感が持たれないような無難な配置にしてみました。
底辺に多く植えるのは、段々畑で桑を植えるときには石垣のところ、ということになぞらえました。そこに植えてあると石垣が壊れにくいし土が流れにくいらしいからです。周りの人から見ても違和感はないでしょう。
中間を多くしたのは、畑の仕切り機能とでも説明しておきましょうか。本当のところは、畑右側の密に植えたところと、そうでないところ、生育にどう違いがでるのか見てみたいと思っています。
桑の苗、植え付け経過
- 3月19日 苗100本が届く。畑に仮埋めしておく。
- 23日 上野村に堆肥を買いに行く。
- 25日 10本テストで植えてみる。
- 27日 畑づくりを手伝ってくれた百さんと、嫁さん、嫁さんの知人、ワタクシで26本植える。36本になる。
- 28日~4月1日 桑植えをしてみたいと言ってくれた4人に、手伝ってもらいながら、残りの苗植えをする。
桑の苗、植え付け詳細
- 規則正しい配置になるように下糸を引いて準備する。株間はポインティングしておく。
- スコップで30cm以上の穴をほる。縦横も30cm以上。根の向きも考慮する。テスト段階では、ツルハシも使ったが、スコップだけでいけた。
- 穴に堆肥を移植ごて(小スコップ)で2杯入れる。
- 土を少し入れる。できれば天地返しで表面付近のもの。堆肥と根が付かないように。
- 根ごしらえをする。病気の根や細かい毛、長すぎるものを切っておく。
- 根の向きを北側にして15cmほど埋めるようにする。苗が垂直に立てるように注意しながら。
- 土を全部かぶせ、できれば天地返しで深部の土が表面に来るように。足で踏んで固めておく。このとき、株付近が少し低くなるようにしてもいい。水がたまるように(テキストではそうなっていた)。ただ、自然栽培の他の本には、水がたまらないよう盛り上げるようにともあったので、どちらにするかは好き好きか。
- 3,4芽を残して、15cm~20cmほどで苗を切る。
- これで完了。
根ごしらえをすませる。太い根を北側に、と『養蚕』にあったので理由はわからないがそうした。
ハサミは切れ味よくなので、このために新品を調達。桑苗の太さぐらいだったらスパッ。少し斜めに切る。
自分で植えたものより、手伝って植えてもらったほうが多かったりして・・・。
桑苗はどこに植えたのかわかりにくい。手伝いに来てくれた道の駅の駅長がピンクテープを使えば、と即答。たしかに目立つ。