田舎でのテレワークを終える

公開日:2022年4月24日 更新日:

3月末で東京でやっていた事業を後任に譲りました。20年ほどやっていたので、まさに肩の荷が下りたという感じです。最後の4年間はテレワークをしていましたが、それも終了です。

田舎の在宅勤務でテレワークする。
田舎でのテレワークを終える

田舎でテレワークを長く続けられるか

テレワークに入って一年少したったころ、田舎で在宅テレワークをやってみる。 で環境に左右されずに仕事ができる人がテレワークでもうまくやれる、みたいなことを書きました。今も変わらずそう思いますが、これだと意思の強さだけが強調されすぎです。もちろんこれさえあればすべてOKです。あと、環境が気にならないくらいに打ち込める仕事であってもうまくいきそうです。

この2つのうちどちらかでないと、会社から遠い田舎で長い期間にわたってテレワークを想定し移住するのは、ちょっと待った! ほうがよいかも。

いや、2つあったとしても要注意です。何より、状況は変わります。若いうちならなんでも経験で身軽で対応力もあるからいいでしょうが、歳をとってから一度田舎に越してから、また都会へというのもキツイものがあります。

環境に左右されずと偉そうに言っていた私自身、東京にいた時より事業へのエネルギー投入量は大幅に下がったことは否めません。

何といっても、田舎はいろんな意味で刺激がありません。付き合う人も、生活のリズムも、入ってくる情報もまるで違います。私の場合は、自ら創業したこともあって、わりと2つはあり、そして何より誰からも直接的に成果を強要されることはなかったので、4年間なんとかテレワークでもできたようなものです。

上司から成果を求められるので、メリハリなく自宅でダラダラと仕事に振り回されたり、好きでもないことをやっていては、長期的にうまくいくはずもありません。田舎での生活を満喫するどころではなくなります。

雇用型テレワーク後の展開を考えておく

要するに雇用型テレワークのみに依存して田舎へ移住するのは危ういということです。雇用型テレワークは田舎に軟着陸するために数年間だけやるという前提で考えたほうが良いように思います。

コロナ禍でテレワークもだいぶやりやすい状況になってきたなか、自治体の軽薄なテレワーク移住キャンペーンみたいなのにのっからないことですね。

今後、テレワークが機能していったとしても、雇用型テレワークが定着するかどうかはわかりません。現在の雇用型テレワークは、テレワーク前は顔を突き合わせた間柄でのテレワークです。テレワークも機能しやすいです。これが進んで、会った事もない同士のテレワークは機能しても企業組織の結束力はますます弱っていくことになりましょう。と同時に、企業もテレワークにすれば身軽にしていけるじゃん、と思っているところでしょう。

いずれにしても、テレワークはテレワークでも雇用型テレワークから自営型テレワークに移行する流れになりそうな気がします。

さて、そうとすれば、雇用型テレワークのみに依存して田舎へ移住するのは考えものです。田舎定住へのワンステップという位置づけがよろしかろう。雇用型テレワークをしているうちに、自営型テレワークにしても大丈夫なように準備しておくとか、次の第二弾ロケットを考えて準備しておくことは非常に大事です。

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執筆者:有賀知道

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