エタノール液でフローリング床が白く変色したのをハンドクリームで直す。

公開日:2019年10月22日 更新日:

整理棚がカビ臭かったので、木炭で消臭・湿気取りをした話をしました。木炭でカビ臭・湿気取りをする。 そのときに、念入りにするため、整理棚をエタノール液で除菌したのですが、スプレーが壊れていて、液がポタポタとフローリング床にこぼれていて、白濁状態になってしまいました。

エタノール液で床が白く変色したのをハンドクリームで直す。
エタノール液でフローリング床が白く変色したのをハンドクリームで直す。

エタノールでフローリング床が白く変色する理由

焦りました。最初何が起こったのかわからず、あわてて拭いても何ら変化なし、どころか、逆に、変色部分を広げてしまいました。賃貸ですし、どうしたものか・・・。

「エタノール フローリング 白濁」「エタノール フローリング 変色」みたいなキーワードで検索したら、同じような現象があるので、それを見つけただけでひと安心。コピペのような記事も多かったですが、私は、ザっと見たところ対処法は3つと理解しました。

その前に、白濁の原因ですが、フローリング床に塗ってあるワックスとエタノールが反応して起こります。エタノールには油を溶かし出す性質があるため、ワックスの油分も溶かしてしまったため、今回のようなことが起こるようです。エタノールは、キッチンの掃除では油汚れ取りに大活躍するという、いい面ばかりではなかったわけです。

ハンドクリームをフローリング床に塗った今回の対処法

さて、3つの対処法ですが、今回利用した対処法は、フローリング床にハンドクリームを塗って油分を補うというもの。エタノールがワックスの油を溶かしたので、これをハンドクリームの油で補うという作戦です。

この方法は、油分を補うということなので、ハンドクリームでなく、ワックスのほうが正しいのかもしれません(と言っても、どういうワックスを使うのかでまた悩まないといけなくなりそうですが)。その点、ハンドクリームなら簡単です。今回、これである程度うまくいったので、実際に試したやり方を説明します。

ビニール手袋をはめて、ハンドクリームを変色部分に塗っていく。

ビニール手袋をはめて、ハンドクリームを変色部分に塗っていく。

最初、布切れでハンドクリームを伸ばそうとしましたが、布切れがハンドクリームを吸収してしまって、思ったほど変色部分への付着がないので、ビニール手袋で伸ばしてみました。これで十分な付着になりました。

ハンドクリームをフローリング床にどんどん塗り広げる。

ハンドクリームをどんどん塗り広げる。これだけでだいたい変色部分がなくなる感じ。

風呂掃除の壁のカビ取りなどのときに、塗布した洗浄液が乾かないようにラップで上から覆う、というのをマネて、ハンドクリームをラップで覆うと思いましたが、その必要はありませんでした。

フローリング床の変色した落ちにくいようなところをスポンジでこする。

落ちにくいようなところをスポンジでこする。

フローリング床のハンドクリームをキッチンペーパーで拭きとる。

ハンドクリームをキッチンペーパーで拭きとる。

フローリング床の目地につまった、ハンドクリームを爪楊枝でとる。

目地につまった、ハンドクリームを爪楊枝でとる。

ハンドクリームはユースキンを使う。

3年ほど前に買った、ハンドクリームがあまっていたので、今回はそれを使った。

エタノールで変色した部分がきれいになくなりました。
エタノールによってできた白い変色部分がきれいになくなりました。

これでめでたし、めでたし、といくところでしたが・・・・。

ハンドクリームを塗って3日たってよく見てみると、フローリング床に白いものが浮き上がってきていました。
一週間ほどたってよく見てみると、フローリング床に白いものが浮き上がってきていました。

最初の状況に比べると、劇的に改善されているとは言え、気になる人には気になるレベルです。私にはそれほど気になるほどではないので、今回は、このまま放置です。

それでも、ハンドクリームの油ではそれほど効果が長持ちしないでしょうから、もっと酷くなってきたら、下記の対象法なども使いながら、新しい方法を試してみるつもりです。

他の対処法

一番の王道の対処法として紹介されていたのが、フローリング床に塗ってあるワックスを剥がして、新たにワックスをかけるというのです。

たしかに、ワックスを剥がすワックス乖離剤というものはあります。でも、そのために部屋の床のすべてを剥離させるのは大仕事になってしまいます。部屋も片付けないといけませんし、ワックスも合わせて、お金もかかります。かといって変色した部分だけの剥離ではムラや段差ができ、かえって醜くなることだってありえます。

王道にはお金も時間もかかります。他の方法である程度解決でき納得できれば、それに越したことはありません。

次が、新たにワックスをかけることはしないで、剥離だけさせて白濁の変色部分を取りさる方法です。剥離剤は使いません。ワックスはアルカリ洗剤に弱いという性質を使用します。アルカリの性質を持つ、セスキ水などを吹きかけて、スポンジでワックスの表面を薄く剥ぐようにして、変色部分をなくすという方法です。これでうまくいったと報告しているものもあります。

ともあれ、ハンドクリームぐらいで、ある程度納得できるぐらいにまでもっていけるようであれば、ありがたい限りです。

次に試すとすれば、ハンドクリームの代わりにワックスを使う。もしくは、セスキ水+ワックスぐらいでやってみようと思っています。部屋の床のすべてを剥離させる方法は最後にとっておきます。

– 追記 – 2か月後の状態

《2019年12月10日記》
上記修復をして、およそ2カ月たちました。さらに白いものが浮き上がってきています。ただ、全体的に白くなってきているというよりは、何の影響かわかりませんが、白くなってきているところと、なっていないところがあります。

試しに、白くなってきているところを、再度ハンドクリームで塗ってみることにします。時間が経過してどうなるか見てみます。

2カ月ほどたって、フローリング床にまだらに白いものが浮き上がってきていました。
2カ月ほどたって、フローリング床にまだらに白いものが浮き上がってきていました。
フローリング床に、再度ハンドクリームを塗って、様子を見ることにします。

再度ハンドクリームを塗って、様子を見ることにします。

これで、2か月後に白い部分がなくなっているようなら、前回のハンドクリームの塗り方が甘かった(エタノール液がその部分に量が多く漏れていたとかで)ということになるのですが、どうなるでしょうか。

– 追記 – それから5か月後の状態。ハンドクリーム修理のまとめ

《2020年5月7日記》
再度ハンドクリームを塗ってから5カ月がたちました。前回と同じようなところが白くなっているだけの感じがします。理由はわかりません。今回のように大量にエタノールをまき散らさないような、少ない部分の変色であれば、ハンドクリーム修理だけでもうまくいきそうな感じもします。

でも、例えば次に、今回と同じようなことを起こしたら、ハンドクリームではなくて、最初からワックスでいこうと思います(剥離剤なしで)。ただ単に、ハンドクリームをワックスに変えるだけです。やり方は同じにしてです。

フローリング床を再度ハンドクリーム修理して5か月後の状態。
同じところがまた白くなってきているだけの感じ。

それで今回はどうするのか? って。上記の他の対処法で取り上げた、「セスキ水などを吹きかけて、スポンジでワックスの表面を薄く剥ぐようにして、変色部分をなくすという方法」が有効か試してみます。ハンドクリームまで塗ってあるので、もうしばらくしてから試します。

最終的には、ワックスを塗ろうとは思っています。

– 追記 – コロナ禍のなか消毒液で床が白く変色して困っている人が多いみたいです

《2020年7月31日記》
自営自足のサイトには、いま現在、毎日500人近くの人が訪れています。今もっとも読まれている記事は、このページの記事です。半数近くに及びます。

コロナ禍で、自宅でフローリングの床に消毒液(エタノールやアルコールなど)が飛び散って、白く変色して慌ててる姿が目に浮かびます。

ハンドクリームは、かなり効果がありますし、最初の酷い状況からしますと劇的に改善はされています。状況が酷くなければこれだけでいいかもしれません。

コロナ禍のなか消毒液で床が白く変色して困っている人が多い。
2020年7月31日の状況。2カ月前と変わらない。

私のように酷い状況になった場合の完全な対応策を今のところ提案できていないのが歯痒いところです。良い対応策があれば、ぜひお教えください!

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執筆者:有賀知道

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