靴のカビを除去する。

公開日:2019年9月10日 更新日:

2019年の夏は、晴天の日も少なくジメジメした梅雨のまま7月後半になっていました。気づいたら靴がカビに襲われていました。2018年はカビが生えていなかったのに。

靴にまでカビが生えていた

山間部での田舎暮らしは湿気に悩まされます。湿気るということは、カビが生えやすいということでもあります。特に、梅雨が長引くようなら、さらに追い打ちをかけるので要注意です。

靴がカビに覆われてしまって、びっくり。

8月初旬、履こうと思って靴箱から取り出したら、このありさま。すぐに、ノンアルコールタイプのウェットティッシュでカビを拭きとったが・・。

ウェットティッシュで一度、カビを拭き取ったが、2週間後、またカビが生えてきた。

2週間たったら、またカビが生えてきた! 何か対策を考えなくては。

靴のカビ取りをする

カビにも種類があります。世界で4万種ともいわれています。この靴ような緑カビや白カビは比較的除去するのが簡単な部類のようです。赤カビや黒カビは一度発生してしまうと革の内部にまで侵入しているケースが多くプロに任せたほうがいいかもしれません。スエードやエナメルなどデリケートな素材も難しそうです。

エタノールで除菌をする

除菌には、エタノールを使います。エタノールでカビを死滅させることができます。エタノールは、重量ベースで70%、容量ベースで80%のときにもっとも除菌する力が強いと言われています。濃度が低くても高くても効果が落ちます。

公益社団法人日本食品衛生協会「カビから守る!!」によれば、エタノール濃度70%で、黒カビ、青カビ、赤カビ、は3秒以下で死滅するとなっています。

花王の研究センターによれば、濃度40~80%で、微生物は5分以内で死滅するとなっています。ちなみに、微生物とは、ウイルスと細菌と、カビやキノコを含む菌類からなります。

ともあれ、長くエタノールと接触させたほうがいいのは間違いないです。でも、エタノールは揮発性が高いので、すぐに蒸発してしまいます。仮に5分接触させようとすれば、エタノール液に付け込んでおくぐらいにしないといけません。

簡単に手軽にするのであれば、市販されているエタノール80%のウェットティッシュ(除菌ティッシュより値段は少し高い)で3回ほど繰り返し拭くのでもいいでしょうし、念入りにするなら、市販されている消毒用エタノール(濃度は80%ぐらいのものが多い)を吹き付けて、ラップで包んで蒸発を防ぐというのもいいでしょう。

カビが生えた靴を風に当て、日光消毒をする。

外に出して、1時間ほど日光浴&カビを風で飛ばしてしまう。まずは日光の紫外線で殺菌。

カビが生えた靴に、エタノール80%液をスプレーでティッシュに吹き付ける。

エタノール80%液をスプレーでティッシュに吹き付ける。

わが家には無水エタノールがあったので、それを精製水で薄めて80%の濃度にしてスプレーに詰めました。市販の消毒用エタノールも同じぐらいの濃度です。市販されているエタノール80%のウェットティッシュを使えばさらに楽。

テストしてみる

エタノールを使うと色落ちしたり、変形したりすることもあるので、まず、目立たないところでテストするといいでしょう。仮に色落ちなどが起こらなくても、エタノールは皮革には頻繁に使わないほうがいいかもしれません。皮革の組織を痛め劣化を早める原因にもなります。この靴はだいぶ前に購入したもので、おそらく天然皮革だと思いますが、多少痛んでも、保護クリームも塗るので大丈夫、ぐらいな感じです。そのあたりは状況をみて判断ください。

カビが生えた靴、除菌効果を出すように、エタノールで3回ぐらいは拭く。

除菌効果を出すように、なるべく長い時間接触させるべく、3回ぐらいは拭く。

カビが生えた靴、カビを拡散させないよう、カビを拭き取った面は使わない。

カビを拡散させないよう、カビを拭き取った面は使わないで面を変えていく。靴ひもをとってやれば、より丁寧だったが。

革の保護クリームを塗る

革製品の保護クリームのようなものがあれば、それを塗っておきます。わが家には、防カビ剤配合のクリームがあったのでそれを使いました。もっとも、カビにも多くの種類があります。JIS規格ではカビ13菌のうち、3~5種に対して有効性があれば、防カビ剤と謳ってもいいようです。

出来るだけ多くのカビの種類に対応していたほうがいいでしょうが、だいぶ前に買ったもので説明書もなく、そこまでは確認できませんした。革製品のクリームなので、革靴に生えそうなカビには効果があると思いたい。

また、防カビ剤も永久に効果があるわけではありません。防カビ剤は普通水に溶けにくく、この溶けにくい薬剤がほんの少しずつ水に溶けだすことによって防カビ効果が発揮されるといいます。なので、濡らしたり、濡れやすいところでは、防カビ剤は短期間で溶けだしてしまい効果は長続きしないようです。

カビが生えた靴、除菌後に革製品の保護クリームを塗っておく。

クリームを布に取って塗る。布は、いらなくなった綿のシャツなどを使う。

カビが生えた靴、綿の布切れで、保護クリームを塗っておく。

細かいところは、布切れを小さくちぎって使う。 薄く全体に塗り伸ばす。

カビが生えた靴、保護クリームを塗布した後は、柔らかい布で磨いていく。

塗布した後は、柔らかい布で磨いていく。付属の布切れがあったので、それを使う。

下駄箱も除菌しておく

目視では、カビが生えているところは見当たらなかったのですが、念のため、下駄箱も除菌しておきました。靴と同じように、エタノールで除菌します。

下駄箱の除菌も、エタノール80%液を利用。くまなく念入りにスプレーする。

靴を全部出して、風にあて日光浴させている間に、下駄箱掃除。エタノール80%液をくまなく念入りにスプレーする。

下駄箱の除菌、エタノール80%のウェットティッシュで3回ほど拭く。

5分ほど後、エタノール80%のウェットティッシュで3回ほど拭く。

エタノールは揮発性が高く、蒸発しやすいので、除菌効果を出すように、なるべく長い時間湿らせておきたいところです。ティッシュだと破れやすく拭けない状況なら、きれいな雑巾を使うなど必要です。状況に応じてやるといいでしょう。

また、室外で作業ができればいいですが、室内でやらなければならない時は、カビの胞子が飛散しないように注意したいところです 。

漂白が必要になる前に対策

カビは、色素を体外に分泌します。エタノールでカビ自体は死滅しても、この色素が拭き取ってもは残る場合があります。この状況を良くしようとすれば、漂白という作業が必要になります。漂白が必要な状況に追い込まれないようにしたいところです。

なので、カビを見たら、見て見ぬふりではなく早く手を打つに越したことはありません。ちなみに、今回の靴、一か月たってもカビの再発はありません。

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執筆者:有賀知道

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