田舎での自転車は、子供の乗り物という域を出ていない感じです。大人が乗っている姿もあまり見かけません。車に代替できるものではありませんが、もっと活用できる場面はありそうです。
田舎の道は自転車にうってつけ
南牧村のような田舎にも、週末になると村外から来るロードバイクをちらほらと見かけます。乗っている人に直接理由を聞いたことはないですが、車も少ないし、人も歩いてない、信号機もない、そんな山間地域を走ればさぞ気分がよかろう、ということは想像がつきます。
他の地域から来た人にそんないい思いばっかりさせておくのは、もったいない。というわけで最近では村内の移動にはなるべく自転車を使うようにしています。
もっとも、主に実家との行き来用として、自動車の代わりにです。運動になるし、ガソリン代の節約にもなります。実家の畑で家庭菜園をやるのに関連して往復することが多いです。親の状況も見てこられるので、一石三鳥です。
グーグルマップで見ると、今住んでいるところから、村の奥にある実家までは、11.7キロ、高低差は168メートル。行きはまず幹線道路にでるまでに1.5キロほどで30メートル下り、その後、幹線道路沿いに168メートル登りです。行きは大半が上り坂という具合です。
最初のうちは、何十年ぶりかで乗る自転車なので、多少きつい感じもありましたが、慣れてくれば快適そのもの、気分爽快です。
自転車がないときに、自動車以外にも、歩いて何回も往復したことがありますが、往復4時間、たまにならいいですが、しょっちゅうというわけにはいきません。それと、山間部の田舎の道は歩くのも少しばかり勇気がいります。
- 熊に出くわす可能性がある。
村内放送で、熊出没のアナウンスをしょっちゅうしています。シカは結構見ます、サルやイノシシはたまに見ます。歩いていて動物に出くわすと困ります。 - 平日の昼間などに歩いていれば怪しまれる。
近所だけなら顔見知りでいいですが、少し遠い村内を歩くとそうなります。あの人は散歩する人と認識してもらうのに時間がかかる。根気よく歩き続けないといけません。
幸い、まだ熊に出くわしたことはありません。この点、自転車なら多少防げます。気休め程度かもしれませんが、自転車なら同じ距離でも外にいる時間は短くなるし、仮に出くわしたとしても逃げとおせそうな気もします。
田舎での自転車の位置づけ
正確に言うと、途中信号が一か所(南牧村でもその一か所のみ、押しボタン式)、学校の前にありますが、赤になって止められたことがありません。自動車が自転車の横スレスレを通っていくという危なさもありません。こうした田舎内を日常的に自転車で気分よく走れるのは、田舎に住む人の特権です。
でも、都会のように、自動車がなくても、電動自転車なんかで何でもかんでもやってしまう、というわけには田舎ではいきません。どうしても自動車がメインになります。それも一人一台という世界です。
それでも自転車をうまく生活の中に取り入れれば、運動不足解消、多少のガソリン代節約ぐらいにはなります。もっとうまく活用する気になれば、状況によりますが、一家にある車の数を減らすことができる可能性があるかもしれません。
ともあれ、田舎での自転車は、子供の乗り物という域を出ていない感じです。大人が乗っている姿もあまり見かけません。車に代替できるものではありませんが、もっと活用できる場面はありそうです。
田舎道で快適そうなクロスバイクを購入
もっともらしいことを言ってますが、2カ月ほど前にアマゾンで自転車を購入して乗り回しているところです。
買うにあたって、使う状況として、片道10キロほどの距離、200メートルぐらいの高低差があり、 道も凸凹のところもある、というように想定しました。
どんな自転車を買えばいいのか情報収集しましたが、収集するほど混乱状態です。プリンターを選ぶ時ほどではないにしても、迷います。最後は、疲れて、専門家のような人が薦めていて、なんとなくよさそうなものを「ポチっ」と購入ボタンを押すことに(近くにスポーツ自転車を売っているようなところがあったとしても、通販で買ってしまったかもしれません)。
買ってしまった後は、余計な情報を入れて腹を立てたくないので、いっさい情報収集はなしです。
何十年も前にママチャリのような自転車に乗って以来なので、いろいろびっくりなことだらけです。
このような状態で送られてきた。あと、前輪とサドルなどが一緒に梱包されている。
前輪は自分で取りつける。クイックレリーズというそうで、こんな方式なのかと感心。
前輪をはめたら、前輪ブレーキが利くように調整する。
サドルを取り付ける。締め付けるところは、アーレンキーと呼ばれる工具を使う。
日常使いにカスタマイズする
買ったものは、どちらかというとロードバイク寄りのクロスバイクのようで、日常使いにするようにしました。部品は別途購入です。これでやっと、外に走り出せます。
スタンドを取り付ける。スタンドも付いてないとは。
チェーンカバーを取り付ける。ズボンの裾がチェーンにすれずらくはなるだろう。
前輪泥除け(フェンダー)を取り付ける。泥除けがあるとないとでは大違い。つけてないとひどい目にあう。
後輪泥除け(フェンダー)を取り付ける。ホイールのサイズが700Cとかいうのだそうで、そのサイズに合わせた汎用品の泥除けなので、取付金棒がはみ出している。切断道具で切ったほうがいいのだが・・。
ライトを取り付ける。夜間は乗らないが、念のため。
鍵を取り付ける。田舎でしか乗らないとはいえ、自転車が盗まれたという話もたまに聞く。
自転車保険も考慮
田舎がいくら、人がいなくて都会に比べて人にぶつけてケガをさせる確率が低いとはいえ、加害者になってからでは遅いです。賠償額も相当になる場合もあります。
自分がケガをする分には仕方ないですみますが、加害者になった場合の保険には入っておいたほうがいいと思います。
自動車保険に入っている人であれば、保険会社によっては、自転車特約がつけられます。私の入っている保険会社では、2020年1月1日以降からの契約から自転車特約がつけられるそうなので、来年になったら特約を付けます。それまでは超安全運転です。
あとは、自分ももしもの時ように、ヘルメット着用してこぎだせば言うことなしです。
– 追記 – 村から信号機がなくなる
《2020年3月16日記》
南牧村には信号機が学校の前に1基だけあったけれども、赤で止められたことがない、と上で書きました。その信号機が3月9日に撤去されてしまいました。これで、村から信号機がなくなりました。
県警は、県内約4200基の維持管理が難しくなってきいるので、必要性の低下した信号は撤去していく方針で、数年前から見直しているそうです。群馬県で信号機がゼロの市町村は、南牧村が初です。
村の信号機は1974年設置されたそうなので、私が小学校に入った頃です。そのときは、まだ子供の数も多かったのですが、時代の流れで仕方ありません。
– 追記 – 自転車保険に入る
《2020年7月30日記》
車の乗り換えでタイムラグがあったので2カ月ほど自動車保険を中断しました。同じ保険会社ですが、中断証明書でもって新たな保険手続きをしました。それに合わせて自転車保険の特約も付けました。
記名被保険者またはそのご家族の方が自転車を運転している時に、他人にケガをさせたり、他人の物を壊して損害賠償責任を負うことになった場合に適用です。保険金の額は、対人賠償保険・対物賠償保険で設定されている保険金額と同額ということです。
保険金額も自動車と同じですし、家族にも適用されるということで一安心です。