先日、大先輩農家のTさんから少し大きめな耕運機(歩行型トラクター)を譲ってもらいました。20年以上前のものですが十分に使えます。
田舎には農具がかなり眠っている(はず)
これまでは、耕作してなかったようなところに栽培するような場合、まず、役場から耕運機を借りてきて耕すところから始めるということをしていましたが、これで借りずにすみます。借りた場合、こんなこともやらかしました。借りた耕運機を壊す。 4月には、家庭菜園用の耕運機を譲ってくれる人がいたので、それを使って、ある程度土がやわらかくなっているところは小回りよくこれで細かく耕耘できる体制になりました。
大は耕運機から小はコンテナ、トレイにいたるまでうちにはいただきものがあふれています。そう、田舎には、眠っている農具はかなりあるはずです。高齢になって使わなくなったとか、必要なくなったとか、買い替えたので不要になったとか、畑はもうやらないのでいらない、いろいろです。(不用品の回収業者もチラホラと田舎を回って回収しているので本当のところはわかりませんが)
うちの「ようき農園」のようにまず自給自足体制からビジネスに入っていこうとする場合、最初に大金をかけてこの機械を用意してからでないとできないということはないです。気長に使えそうなものが出てくるのを待つこともできます。これはたしかに割安に、農具が集められます。
(まあ、普通はタイム イズ マネー、さっさと効率的に収益をあげるようにするのでしょうが)
さらに、タダで農具をもらってくるというわけにはいきません。最初の一回目はタダ同然が可能かもしれませんが、これをやると以後、使わなくなった農具を回してもらえることはないかも知れません。
処分するにも金がかかるから、タダでやるよ、であったとしてもです。小さい小物なら手土産程度でいいでしょうが、大ものはそうはいきません。結果、タダ同然でもらえたとしても、心づもりは何かしらもっておいたほうがいいです。私の好みはだいたいこんな感じです(農具に限らないですが)。
- 仮に業者がそれを仕入れるとした場合の価格と、販売価格の中間ぐらいにする。そうすれば、手放す人もうちもお得。それを支払う用意はしておく。
- 実物を隅から隅まで見まわしてから、もらうかもらわないかの判断はしない。最初に話がきたときに、だいたい決めてしまう。仮に実物が期待外れでも、それを活かす道を考える。
取扱説明書を探し出して一通り目を通す
古い農具をもらってきても取扱説明書までもらえるということはまずありません。あの人が使っていたのだから大丈夫、と思ってしまいがちですが、耕運機なんかは取扱説明書を探し出して一通り目を通しておくぐらいの慎重さは必要です。商品名やら型番やらでネットで調べればすぐに出てきます。20年以上前のものでも大丈夫でした。
4月に譲ってもらった耕運機。ネットで型式名で調べればすぐに取扱説明書が出てくる。