何のプライドか、蚊帳を吊ることがムカデに対する敗北のような感覚を持っていました。しかし、一度蚊帳を使って安眠を手に入れることができると、なぜ、今までしなかったと不思議に思うばかりです。
今の蚊帳はほんと手軽に利用できる。
昔の蚊帳は重かった
私の小さい時にも、たしかに蚊帳を吊るしていました。40年も前のことです。当時は、夏になると、ズシリと重く、少しかび臭いようなものを物置から引っ張り出してきて使っていました。蚊の対策がメインでした。
当時は、今の夏ほど暑くはありませんでした。真夏でも窓を開けっぱなしで寝ていなかったと思います。朝方は冷えるぐらいだった。蚊帳があることで、蚊を防いでくれるとともに、風が和らいで、風邪にかかりにくかったり、腹を出して寝ていても、おなかが冷えにくいと言われていたように記憶しています。
ただ、今、当時のような蚊帳を使うかといえば、使う気が起きません。毎夜、準備するのも面倒くさいですし、場所もとります。
簡単ワンタッチの蚊帳に期待していなかったが
それでも、夜真っ暗ななか寝ていて、コソッと音でもしようものなら、電気をつけて何が動いたのか確認せずにはおられない、この恐ろしさの前には蚊帳しか対応策が思いつきません。
3000円ほどのワンタッチ式の蚊帳を試しに買ってみました。はっきりいってあまり期待はしてません。あまり圧迫感があると嫌なので、少し大きめのものをオーダーしました。縦幅が少し短いかな、と心配しましたが、伸びるので、案外大丈夫です。
たしかに、うたい文句にいつわりなく、小さく折りたたんだものがワンタッチで展開できます。簡単です、軽いです。
蚊帳は虫除け(特にムカデ・個人的見解です)に最適
昔の蚊帳は、吊るすという表現をするように、長押などにフックを付けておいて、そこから吊るしていました。出入りの時に気を付けないと、蚊も一緒に入ってしまいます。のんびりしていようものなら、早く閉めるように怒られたものです。下面から完全に虫が入ってこれない構造というわけでもありません。
ワンタッチ式は、下面も覆われているので、安心至極です。出入りの時に気を付ければ十分です。
蚊帳があることで、コソコソっという物音(ムカデか!)も気にせず寝られるようになったのはありがたい限りです。虫が部屋に入り込まないようにと注意していたところから、そんなこと気にせず、部屋の風通しを良くして寝られるようになったことは何とありがたいことか。暑苦しさからも多少解放されました。
追記:結局11月まで使っていた
《2019年11月25日記》
あまりの安心感に、朝晩寒くなる11月初旬まで蚊帳を使っていました。少しヘタってきましたが、壊れることもありませんでした。あと、1,2年はいけるような気がします。しまうのもコンパクトにたためるのでグッド。