健康長寿村構想の第一歩は畑を借りるところからです。確かに田舎には耕作放棄地はあり余るほどですが、いざ畑を借りようとすれば、どこにするのか、誰から借りるのか、迷います。
最初は、信用のおける人に勧めてもらう
健康長寿村構想において、わかりやすい健康茶などから入るとしました。それをするにもまず畑がなければ話になりません。
畑をどうするか?
自分で所有していなければ借りるということになります。誰に借りるのか?
うちの場合、畑との出会いも運みたいなもでした。Yaheiさんの「ひまわり高齢者レク支援センター」で、花卉組合の組合長さんのところにレクチャーのお願いに行くことにしました。ちょうどうちの近くに用事があるというので、そこで打ち合わせすることになります。昨年10月のことです。
打ち合わせもそこそこに、聞けば打ち合わせ場所の前の畑は、2年ほど前に一面生えていたススキも根ごと掘り起こしきれいにして使える状態だが、今は誰も使っていないということです。
即その場で、借りたいです!
土の状態を見てもさっぱりわかりませんが、近くに住んでいるので陽当たりも悪くない場所だということはわかります。傾斜もきつくなく、何より開放感があります。作業していても気分良さそうです。
もともと畑を借りたがっていたのは、Yaheiさんです。マスク講座と商品を作ってくださるS先生と意気投合して、桑栽培 → 養蚕 → 糸とり → 織り → 染色 → 製品仕上げまで一貫したものづくりを計画ていしました。
この話を花卉組合の組合長さんに話したら、目の前にあるこの畑が桑にはいいのでないかという話になったわけです。
ワタクシに命じられた使命は、畑を整備してちゃんと桑を育てること!
素人にとっては広大な(と言っても10アールほどですが)スペースなので、桑以外にも何か栽培できそうです。そうです、健康茶の材料を栽培する計画です。
健康長寿村構想は健康茶から入ることができるとともに、S先生にもっと活躍してもらって健康長寿の見本になってもらいたいとひそかに思っています。
一般的に畑を借りるときに気を付けること
素人にとっては、陽当たりぐらいはわかりますが、畑の状態がどういうものかわかるはずありません。
何か所か違った場所の畑でやりだせば、こうした勘働きもできるようになるかもしれません。この畑の状態は△△だから、借りたほうがいい、借りないほうがいい、借りたとしたらこの畑で栽培しやすいのは○○、ということはパッと見わかるようになるかもしれません。
それでも、とにかく慎重に借りる場所を決めたいということであれば、これまでどういう使われ方をしてきて、何が栽培されていたかなど畑の歴史をチェックするのがいいかもしれません。それから、周りに畑があればそこで何が栽培されているか聞くのも参考になります。それで、自分の使い方に合うかどうか判断できます。
うちの場合は、借りた後に聞いた話ですがこんな感じでした。
畑の歴史と周りの状況を見る
- 10年以上使われていない。
- かつては、桑やコンニャクを作っていたところ。
- 使われなくなって、ススキが一面に生える状態になっていた。
- 2年前にススキを根から全部掘り起こした。
- ためしに、シソを作ったが、うまく育たなかった。
- 周りの使われなくなった畑を見れば、お茶の木や、柚子の木などは生えている。
そうでした、そこにどういう雑草が生えているのかも土の状態を表すということを、自然農の本で教わったことです。
2月最初にオオイヌノフグリが生えてきていたのを見つけたが・・・
近くには、ホトケノザも生えていました。期待が膨らみます。
自然農の本には、オオイヌノフグリやホトケノザがあるようなところはいろんな野菜が自然に育つ肥沃な土、とあります。
でも、土も硬いし栄養分もあまりないだろうから、桑とかジャガイモくらいはいいが、野菜は難しそうというのが周りの人の評です。コケが生えているところもチラホラとあるのも気になります、粘土質なのかもしれません。
ともあれ、どうなっていくか実際に試せます!
誰に借りるかは大事
今回は信用のおける人の紹介で畑を借りることになったわです。問題が起こった時に、慣れないうちは直接地主さんとのやりとりはなるべくなら避けたいところです。感情的なしこりが残ることもありえます。この点紹介してもらうということであれば、紹介者に間に入ってもらえることも期待できます。地元の人や周りの人がどういうやり方をしているのかぐらいは理解してからのほうが地主さんとのやりとりは問題が起きにくくなるはずです。
慣れないうちは、信頼のおける人に紹介してもらう、そうした人がいなければ、役場の担当者に紹介してもらうだけでも違います。地主さんとの直接対決にならずに役場の担当者に間に入ってもらうこともしてもらえるかもしれません。
役場に行って紹介してもらうような場合は、個人の菜園をするというよりも、もうちょっと大義名分があると借りやすくなるかもしれません。今度新しい品種を植えて道の駅で販売したいので借りたいとか、加工所に納品する素材を栽培したとか。
最初は無理ですが、良い畑を借りる一番の方法はおそらく、すでに借りた畑の使い方がすこぶる良いということになろうかと思います。最初に借りたところを十分に生かしきれれば次につながる気はします。地主さんの情報網もあるでしょうから。その点、広く借り過ぎないということも大事かもしれません。慣れるにしたがって広げていく、無難です。
逆に借りたところをきちんとしなければ、今度、借りたいときに誰も貸してくれないという状況になってしまうかもしれません。
自然農で作物づくりする畑を借りるには
変に人力や化学肥料が入っていたところを引き継ぐよりも、長い間耕作を放棄され草が生え放題のところを開墾するのがいいかもしれないと(いまのところ)思っています。たしかに面倒くさいですが、草がいっぱい生えていることでミネラルがあることはわかります。一度開墾してしまった後は、ミネラルの循環に気を付けていけば継続的にうまくいきそうです。
自然農でいこうとする場合は、ここは慎重にするほうが安全です。