まずは何より高齢者の活躍と元気が第一
自営自足の仕事を創るということで、周りを見渡してその状況や資産を活かしてビジネスにならないかと考えだしたのが「なんもく健康長寿組合」です。
たしかに医食農同源部門、手しごと品部門、レクリエーション部門を通して、高齢者がますます元気になって健康長寿村に近づいていけばビジネスになりそうな感じはします。高齢者が元気になればなるほどビジネスに説得力が出てくるのも面白いところです。
なんもく健康長寿組合が、健康長寿の支援装置を担っていこうとするわけですが、それはいいとしても、これだとあまり若い人の出る幕がなさそうな感じがします。
健康長寿村と若い人
でもそんなことはありません。支援するにも出る幕があります。栽培や加工、販売、全部をカバーできる高齢者などいません。どこかに高齢者が関わっても、他の部分がしっかりしてないと高齢者が出る幕すらなくなってしまいます。
高齢者がいいものをたくさん栽培しても、それをうまく加工・販売できなければ、栽培する気も起きなくなるでしょう。また、うまく加工品にできる高齢者がいても、素材がきちんと提供されてこそです。
健康長寿組合は、こうした調整もする機能も持ちたいところです。
これは若い人が高齢者の活動を支援する出る幕ですが、そうして健康長寿村ということになればそれを活用して稼げるようになるでしょう。食材や加工品の地場産品など健康長寿にまつわる産品をブランド化することだってできるかもしれません。
もっとも、健康長寿産業として専業にしてガッポリ稼ぐのもいいかもしれませんが、健康長寿村には自営自足(自給農+α、半農半x)が相性がいい気がします。
健康長寿と自営自足
自営自足の生活スタイルが、健康長寿の生活スタイルと通じるものがあると思うからです。
自営自足とは
- 自営:稼ぐ力をもつ
- 自足:貨幣にばかり依存しないで自給
健康長寿になりそうに感じること
- 医食農同源:食べ物に気をつける、体を動かす
- 役割を持つ:社会とかかわる。対価が得られれば張り合い。
自営自足のほうは田舎でこれができれば快適だな、ということでより若い人に向けたコンセプトですが、このコンセプトから稼ぎ色を少し落としていくと境目もなく健康長寿者のほうへスムーズに移行です。
とくに、自営の部分で、自足(半農、自給農)から発展させて稼ぐ方法にできればなおさらスムーズです。ここになんもく健康長寿組合が活用されるようにしたいわけです。健康長寿にまつわる産品の栽培や加工などなど。
自営の稼ぐ方法として健康長寿を支援したり健康長寿産品をつくる仕事をしていると思っていたら、やっていることは同じようなことだけど、いつのまにか健康長寿の主体になっているみたいなことになります。
こうなれば、健康長寿村も善の循環です。移住する人もその循環の一員になりたい人ということになりましょう。移住までいかなくても、こうした生活スタイルを夢見る都会人も多いことでしょう。その人たちに向けた何かしらのサービスも開発できるかも知れません。
だいぶ先になるでしょうが、焦らず一歩一歩です。