花木、果樹は成長するまで時間がかかります。手掛けるのは早いほうがいいので様々なものを育て始めています。ユーカリ、スモークツリー、ミモザ、アジサイ、オリーブ、イチジク、ブルーベリーなどなど。落葉樹は剪定の時期になってきました。
木にはどういうタイプがあるのか
一番最初に畑に植え付けたのは、桑です。2021年の3月です。植え付け時の剪定と、その冬の2022年1月の剪定をしました。このときの剪定はとにかく桑栽培のマニュアルをみて同じようにしました。剪定の全体像を抑えようという余裕もありませんでした。
それ以降、花木や果樹も育てるようになってきているので、剪定はどうしても必要になってきます。ざっくりと剪定を理解しておいたほうがよさそうなので本書です。そうしないと安心して切れません。
たしかに各花木や果樹の選定方法は調べればでてきますが、それだけマネしていたのでは応用が利かないです。違う状況に出くわしたときに対応できません。
それにはまず木にはどういうタイプがあるのか理解しておくことでしょう。本書でおおまかに説明されています。落葉樹、常緑樹にはじまり、低木なのか高木なのか、自然樹形はどんな形なのか、花芽は旧枝につくのか新枝につくのか、花芽の付き方は頂芽なのか短い枝につくのか、枝の中ほどまつくのかとか、です。
その上で、切り方には間引きと切り戻しと刈り込みがあって、強く剪定すると強く反応してくる、そして、切る地点は切り戻しでは芽の位置にも注意する、間引きではブランチカラーと呼ばれるふくらみの外側で切る、とかです。
こうしたことを理解した上で各木の剪定方法にそっていけば大きな間違いは起こらなそうです。この枝を切った時にあとどうなりそうかイメージできます。
田舎には放置されている花木や果樹がわんさか
自分が手掛けている花木や果樹だけでなく、田舎では放置されている、花木や果樹がそうとうあります。放置されているので好き放題荒れ放題です。仮にいまそれを手に入れたとしてどうすれば花や実をもっと付けられるか、どう剪定していけばよさそうか、イメージも少しできるようになってきました。本書のおかげです。基本的な理解をしておけば、こういうときに役に立ちますね。
枯れ枝をたたいて取り除いて、不要枝を切り、枝を間引いてすかせばかなりスッキリです。さらに木を小さくしたいときは数年かけて、段階的に芯を切り替えて小さくしていく。そうすれば自然樹形が保たれる。至れり尽くせりです。
奥に写っているのは、長い間放置されていたアンズの木(と思われる)。練習台です。実ができてないので、手入れして実ができるようにもっていきたいところ。
不要枝を少し剪定したところ。1年でいっきに剪定するのは良くないので、3年ぐらいかけて少しづつやっていきます。
剪定ノコギリで枝を落としていくのは、ある意味、爽快感があります。間引き剪定はブランチカラーと呼ばれるふくらみの外側で切る、を実践しました。
ほか、覚えておこうと思ったところ。
- 剪定はつい手が届く下の枝から始めがちですが、できれば、脚立にのぼって上から見下ろすと枝全体がわかり残す枝の配置が決めやすい。
- 針葉樹は萌芽性が弱く芽のないところからはほとんど芽吹かない。落葉樹は不定芽(葉腋以外など決まってないところにできる芽)が起きて萌芽枝を伸ばし、樹勢を回復する仕組みを持っている。
- 収穫量の多寡が年により交互に異なることを隔年結果というが、植物ホルモンのジベレリンの影響と考えられる。これを抑えるのにもっとも効果があるのは、花が多い年に花がら摘みをすること。
- 切り戻し剪定を行うと、植物ホルモン・オーキシンの働きによる頂芽優勢がなくなり、多くの萌芽枝が出る。
そうでした、脚が3点の脚立があるのも本書で知りました。たしかに通常の4点の脚のものは、凸凹の所なんかで安定しないとは思っていました。こういういいものがあったのですね。三本脚なら、一本の脚を隙間に入れて木の近くにも寄れます。
コメリで園芸三脚というのであったので、180cmのものを19800円で購入。もっと大きいものもありましたが、持ち運びに苦労しそうなのでまずはこの大きさのものにしときました。三脚タイプ、案外いいです。