3月末に植えた桑の苗が芽吹いてきています。いよいよこれから自然界の植物や作物が勢いづこうとする号砲のようです。
本多静六翁とホルモン漬
芽吹くという言葉はもちろん知っていましたが、実際にまじかで日ごと変わっていく姿を見る機会、というよりは見ようとする意識はこれまでなかったことです。冬芽(越冬芽)にして寒さをじっとこらえてきたが、ポカポカ陽気の春になってもうこれ以上抑え込む必要もなくなったので爆発した、という感じです。
本多静六翁は新芽や新葉を漬物にして(ホルモン漬と名付けた)、健康のもととして愛用していました。この気持ち少しわかりました。たしかに、芽吹く姿を見るとエネルギーにあふれ、エネルギーを分けてもらえそうな気がします。個人的には、天ぷらにしたいところですが。
植物の新芽、新葉、新蕾には多分の成長ホルモン(オーキシン)、ビタミンABCDE等が含まれているから、私はこれらの栄養物質を完全に摂取したらよかろうと考え、しかもなくしてしまったり、煮炊きしてこれを殺さずにすむ方法としてホルモン漬を思いついた
『私の生活流儀』(本多静六・著、実業之日本社)
もう少し村の元気な高齢者が食べている漬物や、作物の理解が進んできたら、わが家用のホルモン漬をつくって楽しむだけでなく「なんもく健康長寿組合のホルモン漬」として世に出そうと目論んでいます。
健康茶なども植え付ける
桑は、桑栽培 → 養蚕 → 糸とり → 織り → 染色 → 製品仕上げまで一貫したものづくりの出発点です。なんもく健康長寿組合の「手しごと部門」のモデルにと意気込んでいます。藍も栽培します。
桑や藍はこうした使われ方だけではありません。お茶の原料にも使えます。「医食農同源部門」では、わかりやすそうな分野である健康茶や健康ジュース、健康酒から入っていこうしています。桑茶のほか、ヨモギ茶、ドクダミ茶などです。自生以外にも対応できるように畑にもヨモギやドクダミを移植しました。
まずくても飲めるという人はいるでしょうが、+αの効能と飲みやすくするためにハトムギとエビスグサ(ハブ茶の原料)の播種もこれから行うところです。
そのほか畑では、綿やワレモコウ、ホウキモロコシ、エゴマなど栽培予定です。