近所の稲荷神社のお祭り、お祭りといっても長老たちが懐かしむようなかつての、屋台がでて、子供たちが駆け回っていた風景とはまったく違います。10人ほどの近隣の人が集まって、掃除、宮司さんがきて祭祀、直会(なおらい)というほどのものです。それでも年行司はやることがあります。
日曜日も何かと用事があります
今日も朝から「おてんま」にでてきました。コロナ禍で2年ほどやっていませんでしたが昨年末から再開です。ここに住みだして5年、ようやく村うちの行事にも馴染んできたという感じがあります。5年はかかりますね。
3月に入ってから、最後の日曜日が総会、その次が、年行司で参道の掃除や打ち合わせ、先週の日曜がお稲荷さんのお祭りで年行司、今日がおてんまと続いてきました。総会やおてんまの記事は過去にも書いてました。 総会にでる。 共同作業(おてんま)にでる。
総会の日はちょうど村の体育協会・体育指導委員の仕事でノルディックウォーキングの行事に参加しないといけなかったので総会は欠席です。一日中行事をやっているわけではありませんが、日曜でも何かとやることがあります。
5年も住んでいると何かの役がまわってくる。年行司のほか、昨年と今年は体育指導員。3月末の日曜にはノルディックウォーキングの行事。あいにくの雨だったので室内での運動に切り替わった。
年行司? 同じ村うちでも違います
さて、同じ村の出身ながら、年行司というのは初耳でした。場所によってです。近くのお稲荷さんの1年に一度のお祭りの世話人のことを、年行司というらしいです。もちまわりで3人が担当します。今年は私も担当です。ここ最近は7年に一度ぐらい回ってきていたようですが、さらに短いスパンで回ってくることが予想されます。
今回の年行司を取り仕切ってくれた近所のIさんは、「おれも79歳で今度の年行司ができるかわからないから、今度は有賀さん頼むよ」とは言ってますが、月~金まで30キロ離れた勤務地に車を運転してほとんどフルで働き、畑仕事で家で食べる野菜は全部作り、休みにはゴルフをする。
「このぶんだと、次のときも、『おれももう85だ、次の年行司にいるかわからないから・・・』と言っていそうですよ」
まぁ、そうだとしても、今回よりも負担は軽くなってもらえるようにしよう。というか、今度のときは引継ぎ予行演習ぐらいにはしたいところです。
これまでも、過去4回お稲荷さんのお祭りには、参加してきました。お祭りといっても長老たちが懐かしむようなかつての、屋台がでて、子供たちが駆け回っていた風景とはまったく違います。10人ほどの近隣の人が集まって、掃除、宮司さんがきて祭祀、直会(なおらい)というほどのものです。
ただ参加するだけでなく、年行司として関わるとまた違って見えてきます。
3月26日(日曜日)、総会
年行司が決まる。というか確認。持ち回りなのでだいたい今度は誰がやるかわかっている。このときに、総会に出ている人に、お札と赤飯の有無を確認してしまいます。
3月30日(木曜日)、お札づくりと各戸訪問
4月2日の日曜にやる予定だったが、ちょうど年行司3人が集まれる状況だったのでやってしまいます。
各戸訪問。昔はお金の回収もあったので大事だったそうです。今は、お札と赤飯の有無を聞いて回るだけです(といっても総会のときに有無を聞けなかった人だけです)。いないところも多いので、電話などでIさんがフォローします(そうだ、皆さんの電話番号をことあるごとに聞いておいたほうがよさそうだ)。この作業は地味に面倒くさいです。Iさんはリストを作っておいて〇×方式で記入していってました。
事前にリストをつくっておいて、お札の有無などを確認する。身内にご不幸があったお宅などは、不要なので〇もそれほど多くない。
お札づくりは、原本をコピーして、それを切り分ける作業です。曲尺、カッターで切り分け、残りの端材で帯をつくってノリで留める。Iさんの庭で作業を行う。台とか道具も出しておいてくれました。昔は、御幣もつくっていたそうですが、いまは作っていないということです。
緑のファイルケースに、引継ぎ資料が入っている。過去のレシートとかも。お札づくりは作業的には大したことはないが、年行司の3人で協力してやることが肝要のようです。
4月2日(日曜日)、掃除と打ち合わせ
本来はこの日に各戸訪問をする予定でした。すでにしてしまったのでこの日は何もないと思いきや、9日のお祭り当日、参加できない人が掃除だけでもやっておきたいというので、その人だけに掃除をさせとくわけにはいかないということで、われわれ年行司も掃除です(この日に掃除をしたので、9日当日にする掃除がほとんどなくなってしまいました!)。
お宮内の掃除、神棚の掃除、神棚の内側に入っていた三宝などの掃除。昨年から吊るしてあったしめ縄の撤去。お宮外側の竹篠の刈り取り除去。落ち葉集めて除去などです。
掃除をしながら打ち合わせもできました。というか私が初めての年行司だったのでいろいろ説明してもらいました。年行司の予算がいくらで、宮司さんへの謝礼がいくら、お菓子がいくら、お菓子は前日に買い出しに年行司の奥様方が行く。赤飯は人数が分かった時点でいくらで手配、酒は区長さんなどから差し入れがあるので用意しなくてもいい、当日飲むものと、宮司さんへ渡すものを用意。お金は区の会計係の人からもらっておく、などなど。
4月8日(土曜日)、女性陣が買い出し。用意。
年行司の奥様方3人で、当日の神饌物や、直会に出すお茶菓子を近くのスーパーに買い出し。
買ってきたお菓子は、今回の年行司を取り仕切ってくれた近所のIさんご夫妻で小分けにして一人分ずつ袋に入れてくれました。
- さらに、当日お供えする、塩、米も用意。
- さらに、お祭りに使う座布団やゴザ、しめ縄の材料が集会所に保管してあるので、区長さんから集会所の鍵を借りてきて持ち出し。
- さらに、さかのぼって、神棚の飾りつけで使う樫の木の葉を採っておく(畑の横に樫の木はある)。
こうしてIさんにおんぶにだっこでお祭り当時をむかえました。
4月9日(日曜日)、お祭り
当日の年行司は、祭祀の準備です。ゴザや座布団を持ち込んで座れる用意をし、神饌物の設置、しめ縄のとりつけなどを行います。頼んでおいた赤飯も店に取りに行きます。それと、今回は先週の日曜日にやってしまった掃除などを先にしておきます。それをおえて昨年のしめ縄などを燃やす火の番もします。
年行司でない人も、祭祀前にきて参道の落ち葉払いの掃除をしてくれます。
こうして宮司さんをむかえて祭祀が始まります。
祭祀の準備が整いました。神饌物の配置は写真にとっておく。
年行司のまとめ
- 少し前
- 総会の時に、お札、赤飯の有無の確認。いない人には個別に訪問して聞いていく(年行司の3人で)。
- お札の製作、年行司3人で。後日でもいいが、この日に前記の戸別訪問もしてしまえば楽。
- 赤飯の手配、当日9時にとりにいくということで。
- 前日
- 神饌物、お菓子の買い出し。(女性陣)
- 酒は区長さんなんかの寄付でまかなう。
- お菓子を袋に小分けにしておく。人数分。赤飯も入れるので少し大きな袋。
- 集会所の鍵を区長さんから預かっておく。
- 当日
- 集会所にある、座布団、ゴザ、しめ縄などの小物を出して、会場へ運んでおく。
- 赤飯をとりに行く人がいる。
- お菓子やお茶、酒ももって行く。紙コップも。ゴミがでるのでゴミ袋も持参。
- 神棚のなかから、三宝や幣束をおく台などを出す。
- 神棚の横2か所に樫の木の枝をしめ縄でしばって飾りつける。
- しめ縄をはる。幣束が挟まるように、2本でネジってとりつける(写真あり)。取り付け場所は、鳥居、座敷への入り口、神棚のところの3か所。
- 米、塩、酒、神饌物を三宝にのせて神棚に置いておく。上段左から、米、塩(三宝とカワラケで)。下段は八足を2台で、左は、リンゴ1個と魚、右は、人参、バナナ、大根を置いていた(写真あり)。
- (これで用意は終わり、宮司さんを待つ)
- 宮司さんが持ち込んできた材料で幣束を作ってくれるので、しめ縄にとりつける。あと、幣束を巻く板と、3つを立てる台にもとりつけ、神棚の奥に置く。板のものを奥に立てかける。台は、その手前に置く。
- 後片付け。
- しめ縄はそのままでいい。
このように書いておけば、次の時にいかせますね。
追記:会計確認までして任務完了
《2023年12月27日記》
4月の行事以降、年行司としてやったこととして7月に近隣地域の神社の祭祀に出席、そして12月に今年度の会計の入出金と残金を確認しました。以降、新年度までやることはないのでこれにて任務は完了したことになります。