ウリハムシモドキにシソを食害される

公開日:2022年6月26日 更新日:

自家用なら虫に食われようが、できようができまいが誰にも迷惑はかけませんが、シソの葉は道の駅で販売しているシソ巻きに使ってもらいます。種もいただいて栽培しているので、できる限り期待には応えたいところです。

ウリハムシモドキにシソを食害される
ウリハムシモドキにシソを食害される

シソは虫に強いはずではなかったのか

シカなど動物をシャットアウトした後は、虫です。動物の侵入は、防獣柵を設置する。 の仕様で思いのほか完全にシャットアウトできています。本当はカエルぐらいは出入りさせたいところですが、そこまではまだ手が回っていません(と書いた矢先、ほんと小さなカエルが畑に入っていたのを発見!)。

おそらく今後、虫を完全に防ぐという発想で行くとうまくいかないような気がしています。

でも、今年栽培のシソは防ぎたいところです。

自家用なら虫に食われようが、できようができまいが誰にも迷惑はかけませんが、シソの葉は道の駅で販売しているシソ巻きに使ってもらいます。種もいただいて栽培しているので、できる限り期待には応えたいところです。

畑の状態を見て作物を決めるのではなく、他に畑もなく、この畑で作るほか手がありません。

栽培前は、昨年もハウスで栽培したし、繁殖力も旺盛だし、シソ科は虫よけになるぐらいだから、栽培もそんなに難しくないだろうと楽観していました。とんでもない。

畑に200株ほど植えられるところをつくって、最初の100株ほど定植するやどんどん散々たる状況に。一過性かと楽観して放置してもひどくなる一方。ダメになったものを少しづつ入れ替えていったが、三分の一ぐらいは完全にダメでした。ここにいたって、ヤバい

何が起こっているのか、当初から気づいていましたが、一株に4,5匹は虫がついています。図鑑で確認するとウリハムシモドキのようです。正確に言うと、図鑑で見てウリハムシに似ている → ウリハムシはシソを食べるのか? → シソを食べるウリハムシモドキというのがいる → 図鑑で確認、おそらくこれだろう!

ウリハムシモドキにシソを食害される

黄金色の虫がついていたがたいしたことはないだろうと楽観していたが・・・。

ウリハムシモドキにシソを食害されて、茎がおられてしまう。

茎もおられて散々たる姿に。

そういえば、昨年、ブロッコリーやキャベツ、レタスなんかの苗を20株ほどもらって植えといたが、同じような虫に全滅させられたことを思い出す。本当にヤバい。

そうだ、でもこちらには自然農薬がある。自然農薬をつくる 

たしかにそのときは退散するが、少し経つとまたムシャムシャしに戻ってきます。

虫にどう対処していけばいいのか

病害虫予防では、1よい土をつくる、2丈夫に育てる、3環境を整える、4適期に適地適作、5肥料過多にしない、などなど。

たしかにその通りかもしれませんので、今後の栽培で役に立てるとしても、すでに目の前にいる虫には間に合いません。いるものは仕方がありませんので、直接手で取り除く「テデトール」です。最初ウリハムシモドキが一株に4,5匹いる現実から目を背けてしまったのは、こんなのを手でいちいち取り除いていたら時間がいくらあっても足りないのではないか、と。

でもいざやってみると思ったよりも時間はかかりませんでした。嫁さんと二人で1時間もかからずに500匹ほどいきました。この日以降は、畑に行って真っ先に、帰るときにもテデトールを1週間ほどしてますが、一日30匹ぐらいになってます。これなら最初からテデトールしとけばよかったという感じです。

テデトールとやわらかく言ってますが要は捕殺です。せっけん液を薄めた容器に落としたり、手袋をした手でひねりつぶす。

株も30cmほどに大きくなってきているので少しは安心です。

いまはシソの1アール・200株ほどを防虫パトロールを強化していますが、他の作物についてもよく見るようになってきました。仮に家庭菜園規模でしょっちゅう畑に出られるようなら、即効性は基本テデトールだけでいいかもです。

ほか、定植したあとすぐに防虫ネットで覆うという方法も有力かもしれません。でも、虫は地上からばかりやってこないところが厄介なところです。

ウリハムシモドキは、8月に地中に産卵、翌5月にかえるそうです。よって、防虫ネットをしても、そこの下が産卵場所であれば、防虫ネットの中は誰にも邪魔されない食べ放題状態です。

天敵はゴミムシらしいです。ゴミムシは畑の中でもチラホラと見かけます。作物の株元や通路などに刈り草やワラなどを敷くと、その下に定着しやすくなることもあるようです。特にムギやクローバーなどが適しているようです。

ただ、ゴミムシ類の繁殖力はそれほど強くなく、ゴミムシ類が生息しやすいような環境を作っても、すぐに増えるものではありません。先手先手でいくことにしよう。となると、環境を整えて病害虫を防ぐという本筋に帰っていくことになります。

病害虫対策で、作物の畝間に、クリムソンクローバーやエンバクを植える。

作物の畝間に、クリムソンクローバーやエンバクを植えているが、即効性は期待できないか。

違った場所に畑を持っていれば、ウリハムシモドキが出やすい所とそうでない所があるでしょうから、本来はそれを踏まえて作付けを考えるというのがいいかもしれません。現に、村内の違う場所ではこの虫の被害があまりないところもあったりします。これらを含めて、そもそもこの畑がシソに適しているか? こうしたことも、前回書いたように、栽培記録もつけて単品管理する ことにしよう。

シソの苗の近くにアワフキムシも発見:田舎での自給自足

アワフキムシの泡も発見

今度は、新たに定植したところに、アワフキムシの泡を発見。気が休まりませんわ。ヨモギエリアがアワフキムシにやられて元気がなかったので、またこっちもかよという感じです。キク科も虫よけになるといいますが、、、、

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執筆者:有賀知道

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